日記

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

2006年1月1日(日) 新年を迎えるにあたり

新年を迎えるにあたり、旧年の出来事を振り返る午前零時すぎ。国内・世界各国で起こった旧年の出来事にあっては、災害・事件・事故等を一番に思い出します。かつては世界で一番に安全な国といわれた時代もあった日本。しかしながら、天災にあっては異常気象や水害・渇水・大雪・地震、人災としては列車や航空機などの事故、さらにはテロという国際的な問題など、毎日のようにメディアが発信する情報には「安心・安全」がいかに難しいことかと考えさせられます。
昨年の6月14日にあっては、有事法制関連法会にて「国民保護法」が可決。この武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律に関しては、国・都道府県及び市町村の役割分担がまずもって確立されることが本年の課題。しかしながら、三位一体の地方分権時代に突入したことも含め、はたして本法の実施イメージ通りに地域住民が守られるのかと疑問視します。
「災害救助法」に基づく実施イメージもしかり、本当に必要なことは地域住民の自主防災への取り組みを活発化させることが急務ではないかと考えます。そのためにも、本年は民間企業が今まで以上に「自主・自立・責任」をもって、「民間でもできること」を提唱していくことが必要のように思われます。地域コミュニティにあっては、行政だけで確立できるものではなく、企業もまた社会的責務を認識しつつ、地域に密着し貢献できる「商い(業)」を模索していかなければならない時代ではないかと・・・・・・。
私自身、このような気持ちをもって静かな新年の幕開けを迎えることとなりそうです。

2006年1月2日(月) 自動車業界は不思議

年中無休の24時間体制。年が明けても変わらぬ出動入電。毎年のことではあるが、この数日間は自動車ディーラーの休業により、トラブルを起こされたドライバーはその処置に困惑します。自動車を販売する企業が、その対応になぜ年中無休のサービスを確立できないか。自動車交通社会にあって、非常に不思議な実態であります。ともかく、弊社の仮置き場にて数台預かるも、ドライバーの代車にも一苦労。レンタカーがまったくない状態。JRまでの無料送迎やタクシーなどの手配により何とか帰省していただくこととあいなります。

2006年1月3日(火) 自民党の公約

政党各党の政権公約を年明け早々にあらためて拝見。中でも、自民党の政権公約2005に掲載されています069〜078にあっては、弊社の事業に関連あり。特に、072「交通の安全確保」を総合的に実施しますとの表現には、意味深なものがあります。事故・故障車の路側援助業務、いわゆるレッカー・ロードサービスにあっては、トラブル車両を迅速かつ安全な作業に基づき移動することが重要であります。しかしながら、道路管理者には強制的な権限がなく、ユーザーの意志を確認してこそ初めて移動を行うことができるのです。例えば、災害時において、緊急自動車が通過できないほどの路上駐車車両を誰の権限で、また誰の手で移動するのでしょうか。・・・・・今年もこうしたテーマを省庁と研究していくこととなりそうです。

2006年1月4日(水) 合併について

昨年は、弊社の所在する丸亀市においても合併が行われ、全国各地で地方行政の理由ありき(¥)合併が数多く行われた年でした。サービスの低下に不安を抱きつつも、止めることのできない平成合併。問われることは、行政のみならず、市民ひとり一人の責任感とその重みのような気がします。近い将来、四国もまた道州制による新しいまちづくりが始まることでしょうが、いつ何どきにあっても、地域のコミュニケーションが充実していることが一番大切なことではないかと思います。近隣の高松市にあっても、四国の玄関先をめぐっての合併が今月10日に実施されます。しかしながら、弊社所在する丸亀市にあっては、高松市が目指す合併の意義に惑わされることなく、独自の歴史・文化・コミュニティを充実させた合併まちづくりに挑戦して頂きたいと思います。

2006年1月5日(木) 社員の方々と年始

朝一番、社員の方々と年始のお茶会を行いました。初頭に、「交通事故防止・労働災害防止・エコハート丸亀への取り組み」について挨拶させて頂きました。弊社もまた、丸亀安全運転管理者の理事を務めさせて頂いており、特に交通安全に対する取り組みにあっては、全員一丸となって無事故を継続できるよう努力していかなければなりません。また、労働災害にあっても、特に事故車両の引き上げ等にあっては、特大車両など数十トンもの車体を路上に引き上げなければならない為、適切な玉掛け・適切な誘導・適切な実施前の打ち合わせがあってこそ、安全に作業を遂行できるものであり、常にひとり一人が安全対策に取り組むことを心がけることが最大の防止策であると思います。

2006年1月6日(金) 子供の危機管理

私儀もまた子を持つ親として、近年の子供に対する危機管理に思いを寄せているところであります。登下校の空白の時間帯。ここに集中する事件が多く、近隣の小学校でも安全パトロールや登下校の同伴などが日々実施されており、家族はもとより学校・コミュニティと幅広い管理が求められる時代になっているようです。地方行政のさまざまな取り組みが報告されている中で、企業の姿が影薄いのは事実であり、ここにもまた、行政と民間企業との隔たりとでも申しましょうか、互いに協議するテーブルも実感するものがないのが現状のようです。「こどもSOS」の看板設置された企業は少なく、まだまだ施策の改善要素は多くあることと思われます。

2006年1月7日(土) ワールドカップイヤー

昨年の暮れに、弊社の目の前にある丸亀競技場にて天皇杯の準々決勝が行われました。試合結果は「ジュピロ0−1エスパルス」。観客は7000人。でも、少し宣伝不足の動員数かもしれません。ところで、本年はワールドカップイヤー。あの感動が間近に迫ってまいりました。スポーツそのものを味わう人々、経済の動向を注視する人々、さまざまな視線を浴びるこのスポーツが、いずれにせよ私たちを熱くさせるものにはちがいありません。ちなみに、私儀の息子もまた、昨日より香川県U−11として静岡遠征に参加しており、子供たちの健やかでのびのびとした姿を見て、こちらも「やる気倍増」といったところです。

2006年1月8日(日) 大雪で大変な北日本

今日は、昨日食べました七草粥により胃腸の調子もよく、おなかの中では「せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ」が体調を整えてくれているのを実感します。まさに、中国の歴史に感動。平安中期からの習わしにも感謝しなければなりません。昨年より、大雪に見舞われた地方の方々は依然として大変のようです。弊社の加盟する全日本高速道路レッカー事業協同組合の事業所の皆様方がとても心配です。新潟県中越地震にあっては、北陸の有志方々が被災され、電気・水道の不便な生活が続き苦労されたということをお聞きし、今回の大雪の影響が更なる打撃になっているのではないかと・・・。

2006年1月9日(月) 今日は親ばかです

サッカー静岡遠征(静岡ジュニア選抜大会)に参加していた息子が帰ってきました。静岡・東京・名古屋などの選抜と試合を行ったそうで、自身もゴール一発決めたとのことでした。今日は親ばか話しの日記になりそうなので、この辺で・・。

2006年1月10日(火) 110番の日

1月10日は110番の日。弊社のオリジナルカレンダーにあっては、警察・消防機関に関連する日を特別に記載しております。その中でも、ゴロ合わせの制定は数多くあり110番の日や救急の日などは世間一般にもよく知られているところでしょう。ちなみに、弊社の創立日は1月23日。ワン・ツー・スリー・・・ホップ・ステップ・ジャンプとなりますよう、精進してまいりたいと思います。

2006年1月11日(水) 清原くん始動

巨人を自由契約、オリックスに入団した清原和博が自主トレを開始したとのニュース。プロ21年目にして初の関西プレーヤー。私儀と同じ38才の彼にあって、野球人生にしてみれば背水の一年を迎えようとしているんですね。私儀も、地味な競技ではありますが、高校時代に「やり投げ」をやっており、当時の国体でPL学園の清原選手に遭遇したことがあります。「地味な陸上競技場とアスリート」と「派手な野球場とプレーヤー」を実感した場面でもありました。あれから20年が経過し、野球選手にとっては最後の大勝負なんですね。かれらの意気込みを見て何か考えさせられるものがあります。

2006年1月12日(木) AEDの普及

AED(自動対外式除細動器)の普及が促進されています。弊社にあっても患者搬送車に搭載する予定であり、今後は公共施設を先駈けに設置されることと思われます。目の前で人が心肺停止になったらどうするか。誰しも119番の連絡をまず行うことでしょう。では、救急車が到着するまで何を行うか。目の前の急病人に声をかけ、バイタルサインの観察、いわゆる呼吸・脈拍・体温・血圧・意識の確認がすべて観察できるかといったことから不慣れな人ばかりではないでしょうか。また、心肺蘇生法を学んだことがある人にあっても、実践で行った人などほとんどいないと思われます。このように、初期対応に困惑する人々が、実際に公共施設等に設置されたAEDを活用できるのでしょうか。電気ショックを与えるといった救命装置AED。おおよそ大多数の国民が使用できるためには、行政や関係する機関だけの活動では限界があるかと・・・。

2006年1月13日(金) 13日の金曜日

今年は1月と10月に13日の金曜日があります。キリスト教圏の言われであるそうで
キリストが金曜日に処刑されたこと、キリストの最後の晩餐に13人の人がいたこと、これらによって不吉な日とされているようです。そのほかにも、多くの言われがあるようで、「イヴによるアダムの誘惑が13(金)」「大洪水からノアが脱出したのが13(金)」「バベルの塔が壊されたのが13(金)」など・・・。
話はかわりますが、国内の歴史上、1月13日と言えば、1945(昭和20年)に起こったM7.1の三河地震。・・・・・そういえば、あと数4日後の1月17日は阪神淡路大震災が発生した日です。1995年1月17日の大惨事を振り返りたいと思います。

2006年1月14日(土) 大雪の地方に雪崩注意

夜明けの日記。外は大雨。午前零時ごろから濃霧となり、交差点事故・落車・脱輪と慌ただしい一日が始まっております。ところで、日本海側を中心とした大雪に見舞われた地方にあっては、気温の上昇や雨に伴う雪崩に対する呼びかけが昨晩から続いております。今回の大雪による全国の死者数は80数名となっており、更なる被害が心配です。また、インフルエンザにあっても流行中だそうで、自然災害とウィルスといった深刻な悩み多き冬場がまだまだ続きそうです。

2006年1月15日(日) 真相と深層

昨年も多くの事件や事故の報道が世間を騒がせた年でした。また、報道のあり方そのものが話題となった年でもあったかと思われます。特に、「テレビとネット」にあっては最近の両者の考え方には意味深なものを感じました。最近のネット上での記事を拝見して感じることは、テレビでの報道より一歩踏み込んでいるということでしょうか。いわゆる深層報道です。「そんそう」という言葉には、「真相」と「深層」があります。「真相」とは物事の本当の姿、いわゆる真実の実態。「深層」にあっては、物事の表面からうかがい知ることのできない部分をいうもので、TVニュースでは「真相」が報道され、ITニュースでは「深層」が報道されているような気が致します。
「深層報道」といえば、数年前に徳島県阿南市で起きた「徳島自衛官変死事件」を思い出します。このことについては、明日の日記で続編です。

2006年1月16日(月) 昨日の続編

昨日の日記の続編。平成11年12月に起きた「徳島自衛官変死事件」。当時、路上に残された事故車両と転落死した自衛官の「真相」を究明する報道番組があり、テレビ朝日の報道プロデュースを手掛けるAPF通信社の依頼により、弊社にて徳島県からテレビ朝日のスタジオまで事故車両を搬送したことがあります。警察の「自殺」という断定に対し、家族が目撃情報をもとに再調査を依頼。結果、真相がくつがえされることはありませんでしたが、私自身として「深層報道」というものを目の当たりにしたのは初めてでした。APF通信社とは、TV会社のプロデュースを数多く手掛けており、国際的な紛争を専門とするプロダクション会社としては有名ですが、このような国内事件における深層報道を追求することは少なかったのではないでしょうか。その後、APF通信社代表の山路徹氏とは電話やプライベートでお会いしお話したこともありますが、命がけのテロや紛争現地での取材、身近な国内事件における真相の究明など、「深層報道」が人々の心に何を刻んでいるか、今年も「報道」が社会を動かすのでしょうか。

2006年1月17日(火) 報道一面のまちがい

今日は阪神淡路大震災から11年目を迎える日。その日にあって、「ライブドア捜査」「株取引における風説の流布」が報道の一面を騒がせることに・・・。マザーズ上場企業としてマネーゲームで勝ち組となる価値観を選択した企業人の話題が、こともあろうに大震災を振り返るこの日の報道を狂わせてしまいました。私儀などの商いにあっては社員さんと実働車両がいかに合理的に稼働できるかといった、いわゆる「実業分野でのサービス業」であり、そこで初めてお客様に喜んでいただけるサービス向上を図っていかなければなりません。彼らのような株式分割や株式交換または企業買収を行う企業人の戦略行為をむしろ疑問視してしまう立場であるがゆえに、今日の一面にはガックリと致しました。相場を価値観と思わない私儀、本題の日記に戻りたいと思います。

さて、この日にあって万が一の震災における心構えを考えてみたいと思います。あの大震災における救助活動にあっては、自助70%・共助20%・公助10%ともいわれており、いかに公的機関に限界があるかが伺われます。私どもの県内にあっても、現在の公的救助車両と人員がいかほどの規模であるか。各地域で行われる防災訓練に参加して頂ける消防隊員さんたちが、実際にすべてお約束通りに出動してきて頂けると思っている市民の方が多いのではないでしょうか。
いざ震災が起こると、救急隊員さんたちは殺到する傷病者を順番に応急処置またはトリアージを行い重傷者を医療機関へ搬送。消防隊員さんたちは火災を優先に消火活動。傷病者のいる倒壊家屋の前を通りすぎる救急車両。南海地震では県内4000家屋の倒壊と200人の死者を想定しているようですが重傷者がどれほどの規模になるかは想定に疑問が残ります。弊社の知りうる兵庫県内のレッカー会社の実話によれば、発生翌日から各消防署にレッカー車が張り付き24時間の人命救助が何日も続いたと言われます。
行政の責務にあっては、市民の防災意識を風化させることのないよう地域における防災活動を日々啓発していくことではないでしょうか。現実的な出動規模や不可能なことをまず周知しておくこと、自分自身と住民同士が頼りあうことを今まで以上に市民に伝達しておく必要があると考えます。また、特殊な異業種企業との連帯も真剣に考えていってほしいものです。
とにかく、今日の一面はマスコミも含めた意識風化のあらわれ。あきらかに震災を振り返る記事が今日の一面記事のはずです。

2006年1月18日(水) 生涯学習

「一人ひとりが自由に自らテーマを選び自分にあった手法や方法を採りながら年齢を超えて生涯にわたって必要なことを必要なときに学ぶこと」を生涯学習と言うそうです。私儀も数年前に他県の生涯学習活動を見学にいったことがあります。生涯学習という名称が歩み出したばかりのころだったと思います。現在ではほとんどの地方行政が生涯学習課などにおいて「市民・家庭・子供・青年・婦人・高齢者」と対象を定めた「学級・講座・教室・教育または学習」を推進しており、各地域で活動が行われるよう地域単位でのコミュニティセンターが確立されています。企業もまた、自らのテーマと理念に基づき、社会貢献はもとより必要なニーズにお応えするための事業を展開するとともに、投資や雇用の創出を行っております。あらためて生涯学習なんですね。
さて、学習に必要なテーマがはっきりしていないのは、これら生涯学習を推進している行政自らのような気がするのは私儀だけでしょうか。市町村合併におけるテーマ、行財政改革におけるテーマ、あるいは首長さんや職員さんたち自身のテーマが市民にはっきりと表現できていないことを最近実感しております。まぎれもなく行政が確立したコミュニティセンターにあって、首長・議員・職員・市民(地域)そしてその場に企業人も集結した学習会が今だに行われない現状に悲しささえ感じます。

2006年1月19日(木) ゴロよさそうで・・そうでない日

今日は1月19日。ゴロがよいので119番の日かと思う人も・・・。残念ながら119番の日は11月9日なんですね。また、この119番が緊急番号として設置されたのも今日ではなく、明日の1月20日なんですね。ではでは、大正15年に自動交換方式による火災報知専用の番号とされたナンバーはと言うと112番であったなんてほとんどの人が知らないでしょうが。この番号にあっては誤接続が多かったため今の119番となったそうです。今でこそ携帯電話で簡単に緊急通報できる時代、一昔前には家庭に設置された電話や公衆電話による通話とあって、大変な時間のロスがあったんですね。ちなみに、日本で最初に東京と横浜間で通話試験に成功したのは明治18年、さらには電話交換業務が開始されたのは明治23年のことだそうです。

2006年1月20日(金) お客様の満足度

近年、各企業にて自社CSへの取り組みが盛んになっています。CSとはカスタマーサディスファクション(顧客満足)を意味し、いかにお客様にとって満足あるサービスを提供できるかといったものです。弊社も今後は一歩踏み込んだサービスのあり方を社員さんと一緒に模索していかなければならないと思っております。24時間フルタイムの救援サービスにあって、依頼された業務は十分理解した上で作業を行いますが、それ以上にお客様が車両に対し、またお客様ご自身に対して何を望まれているか、また同じ作業にあってもどういった対応や言葉によって満足していただけるか。オペレーターや作業従事者は、自らの作業性に満足するのではなく、お客様の「ありがとう」の一声にどれくらいの満足度が含まれているかといったことに留意していかなければなりません。まだまだ多くの改善すべき課題は山積みですね。

2006年1月21日(土) 弊社の品質

ものづくりには品質、いわゆる規格・材質などが優れていることが第一番であることはいうまでもありません。では、弊社のようなサービス業務にあっては何が品質なのか、「要請・出動・作業・完了」の手順に準じ、「電話の対応・出動の迅速性やオペレーターの服装・作業手順の明示や安全性またはお客様への対応・作業完了時のサインや報告書の作成」などが自社の品質を向上させる要素となります。これらの品質を向上させるためになすべきこと、今まで以上のマニュアルを構築していくことが求められます。

2006年1月22日(日) 一瞬の出来事

「一瞬の出来事」と表現するものには良い知らせは少なく悪い知らせが多いものです。「あっ、と思った瞬間」「はっ、とした瞬間」と表現する出来事は、思いがけないと言う出来事ではなく、思っていなかった出来事と言うような振り返り方をする人が多いと思います。しかし、こうした表現で振り返ることのできないもの・・・交通死亡事故は当事者の記憶すらよみがえることができません。今日も深夜に二つの尊い命が奪われました。こうした現場を見るたびに「一瞬」という言葉の意味を深く考えさせられます。

2006年1月23日(月) 国技のはじまりは命がけ

昨日の大相撲、栃東の優勝を見て久しぶりに「日本の国技」という実感が致しました。人が文化を先人から継承することのすばらしさ。歴史と文化を実感できるスポーツは、やっぱり相撲ですね。ところで、相撲の起源にあっては日本書記(642年)から読みとれるとのことで、第11代垂仁天皇が當麻蹶速(たいまのけはや)という力持ちと出雲の国の野見宿禰(のみのすくね)という男を対決させたことから始まったと言われているそうです。これこそ我が国初の天覧相撲ですね。ちなみに結果はと申しますと、野見宿禰が相手のあばら骨を踏み砕き、腰を踏みくじいて殺してしまったそうです。太古の相撲は命がけだったようです。1300年以上もの歴史ある相撲に感激しました。

2006年1月24日(火) OEMについて

近年、パソコンメーカーや自動車メーカー各社が国内外を問わずOEMという生産量の向上に盛んにチャレンジしているようです。OEMとは相手先ブランドで販売される製品を製造すること。例えば、スズキの「MRワゴン」をベースとした車両を日産が「モコ」という名称で製造販売していること、その他に三菱とプジョー、三菱と日産、スズキとGM、いすゞとGMなど、各メーカーの新しい生産提携が盛んになっているようです。このように、相手先のブランドと販売力を活かした業界の巧みな生産技術にあっては、官と民すなわち民営化される多くの分野においても、大きなヒントであるような気がします。

2006年1月25日(水) 市政合併に伴う協議会再編

弊社は丸亀安全運転管理者協議会の副会長兼事務担当責任者を務めさせて頂いており、今日は安管協議会の再編に関する打合せ会が行われました。飯山町・綾歌町の警察管轄の変更に伴う編入事案です。市政の合併に伴い、このような再編にあっては各協議会・協会など多くの見直しが図られていると思います。警察行政関係では(財)香川県交通安全協議会の各地区交通安全協会も動向があるのではないでしょうか。交通事故防止に寄与するこのような組織が、再編に伴い更なる協調、または交通道徳の高揚に務めていかなければならないと思います。

2006年1月26日(木) 駐在所・派出所「不在?」

子供の登下校における安心・安全を地域の問題として取り組む話題が各新聞または各メディアが広く報道しております。ところで、子供たち自身も「おまわりさん」のいるところがどこにあるかを子供なりに理解していることとおもわれますが、これら「おまわりさん」のいるところに必ず「おまわりさん」がいるとは限らないことに注視してみたいと思います。香川県内には警察署(13)・駐在所(113)・交番(39)・派出所(7)が存在しているかと思いますが、特に駐在所にあっては不在の場合が多いように思われます。駐在所とは住居付き交番のこと、交番とは平成6年の警察法改正により派出所の名称が変更されたもの、派出所とは要警備諸所における警察官の詰め所、しかしながら、子供たちからすれば、駐在所・交番・派出所は見た目に同じものと思っていることでしょう。万が一の時に駆け込むことができても、「おまわりさん」不在では安心・安全と言えません。大人は携帯電話で110番通報できますが、子供たちは駆け込むことしかできないということを考えていかなければならないのでは。

2006年1月27日(金) 個性と価値観

近頃、ヒルズ族など勝ち組といわれる人物などを「セレブ」と表現するメディアが多いようです。いわゆるお金持ち・ブランド品所持者など個々の持つ抽象的なイメージを表現しているもので、実際の意味「セレブリティ(Celebrity):著名人や有名人」とは少し観点が違うようです。しかしながら、こうした一握りの人々を絶賛することにあっては、確かにそれを目標に励む人に対しては刺激になるかもしれませんが、格差意識を一層深めてしまうことにもなりかねません。むしろ、派手やかではなくとも個性(パーソナリティ)といった固有の特徴をもつ人々の価値(バリュー)をもっと報道するメディアであってほしいと思います。

2006年1月28日(土) その名は三分一青年会

弊社概要(ごあいさつ)にも記しております通り、好きな言葉は「華夷弁別」です。地域コミュニティにあっても「その場で励めばそこが華」。「その地で努力することでそこを中心とする」です。私儀の住む原田町三分一(さんぶいち)にも、この言葉にふさわしい有志が相集う団体があります。その名を三分一青年会と申します。私儀、大変微力ながらこの2年間その世話役を務めさせて頂き、彼ら30数名から多くのことを学びまた経験することができたかと思います。伝統ある獅子舞を中心に、地域に密着した青年としての活動を通じ、互いに互いを認めあうことができる団体。さらには、みずから(団体)を地域の中心に位置づけ、喜びや感動を人々に与えることができる。私儀にとって大切な彼らの存在は今後も日記に綴ってまいりたいと思います。ちなみに、今日は新春を皆で祝う一日でした。ということで、この日記は今日のタイムオーバーで記載したものです。

2006年1月29日(日) 吸入型インスリン

朝刊に米国で吸入型インスリンを認可とありました。米食品医薬品局(FDA)が粉末状のインスリン販売を認可したとのこと。糖尿病の治療薬インスリンにあっては、注射による投与が一般的であり、この粉末状インスリンが副作用もなく安心して利用できるのであれば画期的なことです。今のところは、ぜんそくなどの肺病患者の方や喫煙者は使用すべきでないと書かれています。近い将来これらの問題も解決され、日本でも使用できるようになればいいですね。

2006年1月30日(月) 確固たるビジョン

ビル・ゲイツ(米マイクロソフト会長)が結核撲滅のための研究支援資金として9億ドルを寄付したそうです。注目すべきは、2015年までに1400万人の生命を救い5000万人に治療を施す計画であること。ソフトウエア最大大手の企業人と表現すれば大富豪ならではと感じるかもしれません。しかしながら、司法と向き合い社会のニーズに応えるべく最先端技術を世に提供し得た資金で大規模な救済を行う彼の個性と価値観はすばらしいの一言につきるものです。飲まず・食わず・会わずでBASICをPCに組み込むことに専念した男とは有名な話しですが、彼が多額資本ではなく発想と最先端のビジョンで会社を設立したエピソードから考えるに、彼のビジョンにはこうした社会貢献が含まれていたのではないでしょうか。開発者からオーナーへ、オーナーから救世主へ、ナポレオン書物を読破したという人物「ビル・ゲイツ」。確固たるビジョンこそ企業に必要なものなんですね。

2006年1月31日(火) あっという間の1月

あっという間に1月も今日で終わりです。そう言えば、昨年の今頃に地域のイベントを開催したことを思い出します。地域の保育所創立50周年記念を祝う冬のイベント。学生時代の親友に依頼し、鳥取県は大山の雪を大型トラック満載で運んできて頂きました。香川県では積雪がほとんどなく、園児や小学生が目の前で大型トラックから降ろされる雪にびっくり仰天していた姿には、企画した自分自身も満足感を味わうことができました。また保護者の皆さんによる「煮込みうどん」の美味しかったこと。地域のささやかなイベントは身も心も温まりますよね。ちなみに記念事業では実行委員長を務めさせて頂き、また皆様方に支えて頂きましたこと厚く御礼申し上げます。

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

Akiary v.0.61