日記
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2006年2月1日(水) 生活習慣病について
今日から二月。陰暦「如月(きさらぎ)」とは、衣を更にかさね着する月「衣更着」が語源だそうです。ところで、2/1〜2/7は生活習慣病予防週間とされています。日本の三大死因は、がん・心疾患・脳卒中であり、予防にあっては毎日の正しい食生活や運動などがキーワードとなります。これらの疾病が死因にならない場合の人の延命にあっては、男性が8.71才、女性が7.9才も寿命が延びるそうです。予防の7ヶ条とは@適正な睡眠時間をとるA喫煙をしないB適正体重を維持するC過度の飲酒をしないD定期的な運動を行うE朝食を毎日とるF間食をしない、とのことで・・・。私儀、お酒こそ飲みませんが不規則な業務につき、大変難しい課題です。
2006年2月2日(木) 適正診断
運送事業における適正診断を受けました。適正診断とは自動車事故対策機構が行うドライバーの心と体の安全チェックのことです。感情の安定性・協調性・気持ちのおおらかさ・他人に対する好意・安全態度・危険感受性・注意の配分・動作の正確さ・判断動作のタイミング・視覚機能といった項目が適切であるか、あるいは不十分かを判断するもので、長所と短所を見いだし安全運転に役立てることができます。これら診断結果は、車の運転に対する留意点を確認できると同時に、人とのコミュニケーションに対する自分自身を再認識できる診断であると考えてもよいでしょうね。
2006年2月3日(金) 1月の交通事故報告
丸亀安全運転管理者協議会の理事会に出席しました。本年1ヶ月経過時点での交通事故発生状況の報告を受け、身の引き締まる思いを感じました。と申しますのは、人口10万人当たりの死者数が宮崎県に次いで全国第2位であることです。香川県ではすでに10人の方が交通事故で亡くなっており、この数字は県内人口10万人当たり0.98人の死亡率ということになります。また、今年1月中に発生した人身件数にあっては1,074人で昨年同月と比べて37人減少ではありますが、まだまだ高い数値であることにはちがいありません。以前はシートベルト着用率が全国トップレベルであった香川県にあって、最近シートベルトを未着用のドライバーをよく見かけます。事故発生はまぬがれないものもありますが、大きな怪我をしないためにシートベルトは絶対条件です。
2006年2月4日(土) 懐かしい後輩の声
学生時代の後輩から久しぶりの連絡がありました。そういえば、卒業してから17年、あっという間に30代も残すところあと1年です。後輩も良き妻子に恵まれがんばっているとのこと。十数年ぶりに再会できることを楽しみにしたいと思いますが、会えばお互い「おっさん」なんでしょうね。機会があれば是非ともお会いしたいと思います。
2006年2月5日(日) 影ながらの交通警備
第60回香川丸亀ハーフマラソンの交通警備に参加しました。弊社の所属します常磐会(商工団体)では、毎年この交通警備のボランティア活動に参加しております。警備場所によってはランナーの姿は見えず、規制時間(約2.5時間)を淡々と一般車両の規制誘導を行わなければなりません。事前に周知または広告されているビッグイベントではありますが、さすがに主要幹線(県道)を横断できないドライバーの苦情は多く、こちらもお詫びして頭を下げるしかありません。翌日の新聞で福士(1位)野口(2位)そして高橋(TV中継)と報道されると思いますが、これを見た県民が更に来年の大会で交通規制にご理解を頂けることを期待したいと思います。
2006年2月6日(月) 新自由主義=若者の責務
新自由主義(ネオリベラリズム)を典型としている小泉内閣の政策にあっては、郵政民営化を実施しあと数ヶ月の任期を満了することとなります。1980年代に英国サッチャー政権や米国レーガン政権などが福祉国家路線で肥大化した財政危機や経済低迷などの問題解決のために実施した規制緩和や金融ビッグバンは新自由主義という名のもとで行われたもの。日本にあっても中曽根政権のNTT・JRといった民営化が実施されましたね。今回の小泉政権の道路公団・郵政の民営化にあっても、小選挙区制の導入や市町村合併などを平行し実施された新自由主義としての政策の現れであると思います。こうした政策の場合、経済の高い流動性によりフリーターが増加するなどの社会現象を批判する政党も多いのではないでしょうか。当然ですが自由競争が一時的に激化し貧富の格差を生むこととなりかねません。日本政府が例えばアルゼンチンなどの財政破綻や英国ブレア政権または韓国金大中政権での社会経済の多難復興を知りつつも、あえてこの政策を続行していくのであれば、高齢化社会を支える若者に相当な経済へのチャレンジ精神をたたきつけなければならないと思われます。また、社会保障にあっても若い国民の責務は重く、切磋琢磨しなければいけないのでしょうね。政治評論家でもない私儀、こうした動向を注視する理由、若い世代としての責務を再認識しなければならないということです。いつの時代にあっても、経済社会の形は多少ちがっても、先人の責任をいう前に己がチャレンジすることが大事なことであると思います。大変な世の中ですね。
2006年2月7日(火) 南海地震の想定について
最近、巨大地震による被害想定の見直しが報道されていることに注視しています。身近な南海地震にあっても、香川県南海地震被害想定調査の概要に示す数値は本当に妥当なものかと疑いたくなります。現象予測(地震動・液状化・津波)あるいは被害想定(建物被害・人的被害)ともに、南海トラフの海溝M8クラス以上(震度5〜6)の被害として本当に正しいデーターなのでしょうか。県内死者数百数十名、負傷者数三千数百名との予測にはかなり疑問視するものがあります。県内津波に関しては、到達時間が70分〜290分までと東西で3時間以上の時間差があるものの、全壊棟数が四千数百棟、半壊棟数が一万数千棟との想定に対する死者負傷者の数があまりにも小さいことを実感します。県行政は救出の体制に相当な自信があるのでしょうか。身近で行われている防災活動の実態を見ている限り、救出時間に不透明なところがあるのではと心配です。
2006年2月8日(水) 広範囲で地殻変動
昨日は南海地震の想定について異論を記しましたが、同日に防災科学研究所が気になる発表をしました。紀伊半島から愛知県にかけての200kmという広い範囲で地殻変動「スロースリップ」を確認したとのことです。更に変動範囲は東海地震の震源域地下まで達しているということです。同研究所は東南海地震の直接的な前兆ではないが今後の動きに注意が要ると判断しています。東南海地震は今後30年以内に約60%の確率で発生すると言われており、その予想はM8.1前後。また、南海トラフにも影響されるものであり、スロースリップがこのまま止まらない場合は巨大地震発生の時期を早めることとなりかねないですね。プレートのストレスが急激に高まるのではないかと心配です。さて、この結果を地震調査委員会がどのように判断するかが注目されます。
2006年2月9日(木) 家庭の医学的知識
医療給付費を抑制する医療制度改革関連法案が閣議決定。法案では、高齢者の窓口負担を、現役並みに比較的所得が高い70歳以上は10月から現行2割を3割に、一般的な所得の70〜74歳は平成20年度から1割を2割に引き上げるとの内容です。また、10月から療養病床に入院している75歳以上の食費や居住費も全額負担を求めるとしております。また、平成20年度から入院日数の短縮や糖尿病などの生活習慣病患者あるいは予備軍の減少率などの数値目標を盛り込んだ医療費適正化計画を策定し、都道府県で診療報酬の特例を設けるとのこと。これらが実現化されれば、病院(医療機関)は医療必要度の高い患者を優先とすることは必至で、全国で数万人の在宅患者が増えることとなりそうです。各家庭で在宅患者の観察を十分行うことができるかどうか、家庭の医学的知識が今後の社会テーマとなりそうです。
2006年2月10日(金) 海の安全祈念日
愛媛県立宇和島水産高等学校の大型実習船「えひめ丸」が米国原子力潜水艦「グリーンビル」に衝突し沈没、9名の尊い命が奪われたのは平成13年2月10日。今日は、この事故を風化させないために制定された「海の安全祈念日」です。亡くなられた9名の方々へ改めてご冥福をお祈り申し上げたいと思います。さて、海と申しますと県内におきましても毎年複数件の転落車引き上げ要請を受けます。高松海上保安部・坂出海上保安署または所轄警察署からの連絡を受け出動する際には、人命の安否が何より気になります。また、水没に関しましては県内独有のため池によります転落も数多く、ドライバーの皆様方には海または池などの隣接道路を通行する際には十分に注意をして頂きたいと思います。追伸、海上保安関係の皆様方には航路の安全にこれからも宜しくお願い致します。
2006年2月11日(土) トリノオリンピック始まる
トリノオリンピックが始まりました。長野五輪の「日の丸飛行隊」を思い出します。雪の降らない香川県で冬季五輪に感動したのは、あの長野五輪が初めてでした。ラージヒル団体で原田選手が一本目で失速。ところが2本目で原田・斎藤・岡部・船木が飛距離アップで金メダル。今回は不振と言われておりますが、精一杯がんばって頂きたいと思います。話題が少しそれますが、イタリアといえばランチャ・フィアット・フェラーリー・アルファロメオですね(車の話しです)。今回の五輪にもフィアット車が展示されているとのこと。昨年フィアットは5年ぶりに黒字だったそうで、トリノ発祥のメーカーゆえに今回の五輪は追い風になるとよいですね。
2006年2月12日(日) 難しい外交交渉
米国がイランの核関連施設への軍事攻撃に向けて準備を進めていると英紙が報道。中東でまたも外交交渉がピンチをむかえています。私儀、中学生のころにイラン・イラク戦争が起きたかと思います。20世紀の中東では石油利権をめぐり隣接国家での対立が多かったと記憶しています。イラン・イラク・クウェートといった国の名をよく耳にしましたが。このころ米国などが生物化学兵器の使用を黙認していたことが、あの湾岸戦争やイラク戦争、または今のイラン核開発などにつながっているような気がします。今も昔も各国の国益、すなわち外交がすべてのキーワードとなっており、今回も地道な外交交渉が行われることを期待したいと思います。
2006年2月13日(月) セコムさんにご協力
「SECOMしてますか!(長嶋氏)」でおなじみの、セキュリティ会社セコムさん。弊社もセコムさんの代理店をお手伝いしているのですが、某支社の方から最新情報を弊社のHPでPRして〜とのご依頼があり、取り急ぎ日記に記することとしました。セコムは自宅向け・企業(店舗)向けの安全対策を提供しており、自宅で5,000/月額〜、企業(店舗)で10,000/月額〜のサービス料金。工事費はいずれも10,000〜とお安くなっており、当然のことながら異常時には最寄りの警備員さんが駆けつけてくれます。最新情報としては、ワイヤレスマグネットセンサーという磁気で侵入を感知するといった優れものが登場したことですね。従来の配線型とちがって無線システムで工事も簡単になってきているようです(こんなところで良いですか?○○さん!)。防犯システムをお考えの方、弊社が常識破りの価格でセコムをご紹介致します。以上です!
2006年2月14日(火) こどもSOS
弊社も加盟しております丸亀市建設業協会主催の「こどもSOS」出発式に参加しました。協会員一同が工事車両等に「こどもSOS」と記したマグネットシートとステッカーを貼り、全社一丸となって子供の安全を見守ることを宣言。会社または現場事務所等には「こどもSOS」ののぼりを立て、登下校の子供たちには声かけを行います。また子供たちが避難してきた場合の対応マニュアルも配布されました。ところで、最近の子供たちは知らない人からの話しかけに敏感になっており、挨拶すら十分に行うことができなくなっているとのこと。そこで、「おはよう!」「気を付けてお帰り!」などの声をかけてあげることも大切であるとのことでした。
2006年2月15日(水) 商工団体「常磐会」
「常磐会」ってご存じでしょうか。弊社も理事を務めさせて頂いております丸亀市内の西部地域を中心とした商工団体です。本団体におきましては、毎年5月に常磐商工祭というイベントを丸亀総合スポーツセンター内にて開催致しております。もう今年で21回目を迎えますこのイベント。今日の理事会で私儀、本年の実行委員長を務めさせて頂くこととなりました(大変です)。今後、会員企業様と共に各委員会の構成を立てていくこととなりますが、数十社の企業団体として「地域の安心・安全」をテーマとした企画を提供できればと思っております。
2006年2月16日(木) 神戸空港(マリンエア)
神戸空港(マリンエア)が開港しましたね。昭和57年に計画、平成11年から埋立に着工していたそうです。この間、何十万人もの反対署名も議会で否決、実に3000億円もの費用がかかったとのことです。今日の各メディアの報道は、工事費・需要などの問題点を重視したものが多く、開港を祝福する報道は少なかったように思われます。旅客需要にあっては、神戸市の見込みをはるかに下回るであろうとの予測、また膨大な周辺売買予定地にあっても契約の見込みが不振とされているようです。私儀が関心をもっていることとしましては、「神戸医療産業都市構想」という視点についてです。この空港を医療・防災拠点と考えていることに対し、県民・市民の皆様がどの程度関心を持っているか、あるいは理解しているかでしょう。大震災を経験した神戸にあって、莫大な費用を投じたシンボルであってはならないと思います。開港した以上、万が一の震災に対し迅速な物資・医療の搬送が適切に行われるかどうか、唯一メリットとして考えられる構想が将来にとっては正しかったと思えるような運営を期待したいと思います。
2006年2月17日(金) 信じあうことの危機
なぜ園児を刺したのでしょうか。滋賀県で園児2名が刺されるという痛ましい事件の報道にショックを受けました。両園児とも約20ヶ所もの刺し傷が・・・。グループ輪番制での送迎であったということが当然見直されることとなるのでしょうが、根本的に同級生の母親が子供を刺すという異常な行為にあっては、こうした突発的な精神状態にいたる人が周囲に存在する可能性があるということを誰しもが感じたのではないでしょうか。実の親が子供を虐待する報道も含め、深刻な事件が後を絶たない近年にあって、縦割りの行政機関がこのような社会現象を真剣に見つめ直すべき時がきたのではないでしょうか。地域がやってくれるようになったなどと安心している行政の考え方には誤算があるようです。また、信じあえるといった言葉にも危機管理が必要なのでしょうか。
2006年2月18日(土) 必ず来る巨大地震
昨日から編者:テレビ朝日取材班の「必ず来る巨大地震」という本を読んでいます。本を開くと「あなたがこのページを開いたいま、まさにその瞬間にも、はるか数千メートルの地下で、その時への歯車はカチリと時を刻んでいる・・・」から始まるこの一冊。未だに実感していない人々への警告を書き綴った表現の中に、約150年という周期を重要視していることに改めて危機感を感じます。慶長地震〜102年〜宝永地震〜147年〜安政東海地震〜さてさて151年の空白域にある現在。どれほどのストレスをプレートがためていることか。これら東海地震に東南海・南海地震が連動する可能性が高いことは誰しも耳にすることでしょうが、間近に迫っていることを再認識すべきです。
2006年2月19日(日) カルロス・ゴーン
昨夜、日産自動車の最高経営責任者カルロス・ゴーン氏がテレビ出演していましたね。6000億もの赤字企業をたった1年で3000億の黒字企業へ転換させたという功績は日本企業だけでなく世界の注目を浴びたものとして記憶に新しいかと思います。彼は会社の誰よりも早く出勤し、社内の千数百人もの社員と意見を交わし続け、他社メーカーの車にも自ら乗車し他社の利点をことごとく研究していたとのこと。「会社は透明でなければならない」という言葉、企業の確固たる理念とビジョンを常に顧客あるいは市場にアピールし顧客や市場が求めるニーズを追求していく姿勢が強く感じられました。また、各担当部門が失敗の責任をなすり合うことではなく、互いに成功に向けた意見交換をスピーディに行うこと、良い発想や企画にあってはダイレクトに経営陣に報告すること、まさに社員一丸となって取り組むことの大切さを改めて学ぶことができました。
早速ですが、ゴーン氏の著書をじっくりと読んでみます。
2006年2月20日(月) 県政の事業と予算
香川県の新年度予算案を拝見するに、これで県民の安心・安全を守れるのかといった内容ですね。「安心で快適な暮らしづくり」・「活力あふれる地域づくり」・「心豊かで元気な人づくり」と新世紀基本構想・後期事業計画の重点推進プランの三本柱のキャッチフレーズは活力ある表現かと思われますが、こと細かな予算配分では実感できる事業内容でないことが伺われます。また、透明性のない自主防災組織の結成促進を目的にした市町への助成事業に対する補助限度額の期間限定での引き上げ。これこそ各市町が独自の予算をやりくりすればできる内容でしょう。危機管理に向けて市町行政のお尻をたたくためだけに補助金なんて必要なのでしょうか。事業にメリハリをつけると明言している県行政。支出する事業精査を徹底していくばかりが先走り、民間委託も含めたコスト面でのきめ細やかな対策が図られているのか心配です。
2006年2月21日(火) 「讃岐弁」
今日は業務打合わせ等で東京と名古屋の方が来社されました。こちらが東京や名古屋に打合わせ等でお邪魔する場合は、何となく「標準語(標準語に近い言葉)」で会話してしまうのですが、地元にて会話するときは「讃岐弁」丸出しの会話になります。もっともお客様など相手方の立場にもよりますが・・・。地域によっても違いがあると思いますが、「讃岐弁」は相手の方に違和感のない言葉(表現)なのでしょうか。「関西弁」とは少しちがった言葉(表現)ですが、親しまれる方言であれば良いと思います。さて皆様はどうお感じになりますか。
2006年2月22日(水) ソーシャル・リレーションズ
昨日の日経連載企画に企業の地域貢献が紹介されていました。12月に菊池寛賞が贈られた企業「日本スピンドル製造(兵庫県尼崎市)」です。昨年の4月に起こったJR福知山線脱線事故の現場において、近隣する同社の社長が即座に工場の操業を停止し、手持ちの資材と人的資源(従業員)を総動員して負傷者の救出にあたったという社会貢献が評価されたもの。大きな災害に見舞われた時、行政の手もすぐには届きません。企業は「地域の中の企業」という視点をもつことが重要で、このような救済活動や常日頃の防災活動のあり方についてのコミュニケーションを図っていくことが大切であること。こうした企業の社会的責任が評価される時代となっているんですね。弊社も「レッカーサービス(車)・防犯セキュリティサービス(家)・民間救急サービス(人)といった事業を手掛けるにあたり、災害への備えに対する「ソーシャル・リレーションズ(SR:社会的責任)」をより一層高めてまいりたいと思います。
2006年2月23日(木) 健康危機管理
香川県が県内4ヶ所の保険福祉事務所に健康危機管理担当者を各1名ずつ配置することを表明しました。「健康危機管理」という言葉は、あの薬害エイズ事件で医薬品の健康被害に対応するための方針を定めた通知文の中に初めて登場したもので、平成13年頃には「自然災害・犯罪・事故・テロなどで不特定大多数の健康被害の発生・拡大の際にとられる公衆・衛生の確保のための対応」と定義されました。近年にあっては、オウム真理教の炭疽菌(H5)・阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件(H7)・堺市O157(H8)・和歌山カレー毒物混入事件(H10)・東海村臨界事件(H11)・雪印乳業製品食中毒(H12)・BSE(H13)・SARS発症と鳥インフルエンザ(H15)・熱中症増加(H16)などなどが国内の危機管理を高め、世界中がまさに自然災害・犯罪・事故・テロといった脅威に見舞われていることは私儀も実感しているところです。今回の県行政の動向にあっては、遅ればせながらの専従体制といったところでしょうか。これから県行政として考えて頂きたいこと、各保険福祉事務所にたった1名の健康危機管理担当者ではありますが、医療機関などのネットワークづくりだけでなく、関係する民間事業者とのネットワークにあっても柔軟性をもって取り組んで頂き、数々の民間協定を積極的に行って頂くことを期待したいと思います。
2006年2月24日(金) 「努力」という言葉
トリノ五輪女子フィギュアスケートの荒川選手が金メダルをとりました。頂点に輝くためには何よりも「努力」の積み重ねあってこその結果だと思います。さて、「努力」ってなんでしょう。この定義、「ある目的を達成するために途中で休んだり怠けたりせず持てる能力のすべてを傾けてなすこと」とされています。努力する者がスランプに陥っている時には休んでいるように見えますが、自分の能力を引き出すためのインターバルであって、決して怠け休んでいるんではないのですね。頂点に立った人も最下位であった人も、「能力」のあるなしで計るものではなく、互いに「努力」した中での結果的なものであると評価していくことが大切だと思います。近年、ある経済学者や評論家が用いた言葉「勝ち組・負け組」があらゆる分野の物差しになっています。これらにあっては、経済の市場原理やライフスタイル・収入など企業だけでなく個人にも用いられる言葉となっており、「結果」を表現する言葉としては不適切であると感じます。結果的に上位になれなかった人を「負け組」なんて言葉で淘汰してしまう経済や社会の風潮は、決して人々に立ち上がらせるエネルギーを与えるものではありません。「結果」とは何度も繰り返されるべきものであり、これら繰り返しチャレンジする意欲を引き立てる言葉こそが「努力」だと思います。明暗を分ける言葉「勝ち組・負け組」で結果を終結させるのではなく、何度もチャレンジする言葉「努力」で何度も結果を創造していくことが今の時代に一番必要なことではないのでしょうか。この言葉があるからこそ、メダルに届かなかった選手や出場できなかった選手は4年後の舞台を目指すんですね。
2006年2月25日(土) 多発する死亡事故
本年も交通事故が多発しているようです。発生件数は昨年よりやや減少傾向ではありますが、死亡者数にあっては昨年を上回る状況のようです。弊社もこれら重大事故現場に要請を受け出動しましたが、その事故形態にあっては、スピードの出しすぎ・ハンドル操作ミスなどが多いように伺われます。また、交差点事故も多く発生しているようで、信号機のある交差点においても互いに徐行するといった意識をもって運転して頂ければと思います。少しずつ日照時間が長くなっておりますが、夕暮れ時には早めのライト点灯も事故防止につながる大切なものであることをお忘れなく。
2006年2月26日(日) 第二故郷「福山市」
長男のサッカー遠征試合の応援で広島県福山市に出かけました。朝から雨でグランドのコンディションが悪い中にあって子供たちは泥んこまみれで試合に熱中、各試合とも時間いっぱいゴールを目指してがんばっていました(ちなみに息子もがんばって優秀選手賞)。ところで、福山市は私儀にとっても第二の故郷(福山大学在学中の4年間)でありますが、十数年経って拝見した町並みは新しい道路がいくつも整備され大きく変わっておりました。そんな中でも、よくお邪魔しておりました地元のお店(自動車修理・クリーニング・文具・理髪店・食堂など)は健在で、当時より元気な様相を目にすることができ、ほんのわずかな車中での実感ではありましたが「がんばってるよ」といった表情が目に浮かぶような光景に、「お互いがんばりましょうね」と心の中でつぶやいてしまいました。何かしら元気を頂いたような一日でした。
2006年2月27日(月) 転出超過の我が県
総務省が住民基本台帳人口移動報告を公表しました。全国的には市町村合併が進んだこともあり、各市区町村を越えて住所を変えた人は減少傾向となったとのことです。しかしながら、県内転入傾向にある都道府県は東京・愛知・千葉・兵庫など都市部での現象であって、香川県は1,640人の転出超過であったそうです。このような中において沖縄県などは企業誘致補助や移住ブームなどで8年連続の転入超過。さてさて我が香川県にこのような社会移動現象を引き起こす施策が考えられるのでしょうか。転出も転入も「就職」「転勤」「就学」「退職」などが主として要素となり、Uターンも含め「元気なまちづくり」を形成しなければなりません。香川県にあっても県政及び各市政が抜本的な財政の見直し(特に行政自らのコスト改善)をできるだけ迅速に図り、雇用を創出するといった要素をもつ民間企業への投資を惜しまず行うことが急務であるとおもいますが、小手先だけの施策が目立つ現状を打開できるかが注目されます。
2006年2月28日(火) 満員御礼の教習所
社用あって近隣のドライビングスクールにお邪魔しました。さすがにこの時期、学生さん満員御礼の状況でした。気になることといえば、運転教習に取り組む服装や足もとのことですね。おしゃれな服・靴は個性豊かで大切なことではありますが、初心運転にはいかがなものでしょうか。座席に接する面(背中)の感覚、アクセル・ブレーキに接する面(足もと)、つまり体の姿勢・制動の感覚を教習で確実に身につけて頂きたいのです。特に、姿勢はいざという時にシートベルトが効果的に身をまもれるかどうかにもつながるものであり、私儀がいままで見てまいりました若年層の重大事故現場、あの光景に彼らが遭遇しないことを祈願したいのです。