日記

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2008年11月1日(土) 安心安全を見直す

昨年は全国的に「こどもSOS」に向けた取り組みが盛んに行われていたことを記憶しますが、様々な関係機関の組織体制が整ったことで、市民一人ひとりが気を抜いていないかどうかが心配されます。夕暮れの薄暗い時間帯に小学生などが一人で帰宅している姿もよく見かけますが、横切る車両のドライバーは歩道における一旦停止すらも忘れがちな方が多いようで、交差点にて歩行者信号が青なのに渡れない子供たちの姿を遠くから見るたびに、子供を見守る人々の認識が薄れていることを懸念します。

2008年11月2日(日) 経済の先行き

世界的な金融危機と言われる中、多くの失業者が出ているとのこと。特に、派遣社員と言われる方々にあっては、ある日突然にして契約打ち切りといった現状に苦慮されているようです。突然の解雇言い渡しに悲痛な叫びで訴える人々、働く喜びが一瞬にして失われるような日本経済に先行きが懸念されます。

2008年11月3日(月) ものづくり救済

米国経済の象徴たる自動車産業に破綻の危機が迫っているとの報道あり。いわゆるビッグ3(自動車大手3社)の経営破綻というシナリオが現実味をおびているようです。しかしながら、その救済を求める声も高まっており、予断こそ許されないものの、何とか再建に向けて頂きたいと願うばかりです。世界的な危機危機の余波は今も大きなうねりをあげているものの、経済発展の根源たる「ものづくり」という素晴らしい労働が失われることは絶対にあってはならず、米国の政策に目が離せない状況となりそうです。

2008年11月4日(火) 遅れる耐震化

国内経済が急速に低迷している中、子供たちの通う学校が危機に面しているとのこと。すでに多くの学校に耐震化がなされているものと思っていたものの、地方財政の現状は依然として厳しく、全国各地で倒壊する恐れのある校舎が多く存在していることには驚かされます。ある学校などは断層の上に存在し、それでも今なお耐震化がなされていないとのこと。あの中国大地震は他人事であると思っているのかどうか、学校の耐震化ほど急務な問題であることをもっと認識すべきと懸念します。

2008年11月5日(水) 裁判員制度

来年より開始される「裁判員制度」、一般市民が刑事裁判に参加するといった新たな制度を前に、多くの賛否がなされているようです。一般市民が公判に立ちあい、刑事事件の法廷において無罪・有罪・量刑を決めるといった制度にあっては国民の多くが期待しているものではなく、裁判員に選任された市民が実際に刑を決める中に遭遇した場合、その後における心の痛みは計り知れないものとなるかもしれません。この裁判員制度で犯罪や治安における意識向上が図られる、または司法への理解や信頼が高まると言われる中、「安全・安心」の確立にもっと秘策はないものかと感じます。

2008年11月6日(木) 高速値下げ

高速道路の値下げとは有り難い政策、早く政策実現に向けて議論を深めてほしいと願います。さて、国内における国道は多くのバイパスを延伸させ、人々に最適な移動手段を提供してきたことと思います。しかしながら、ドライバーのニーズは極めて様々であって、すでに地方にあっても主要幹線道路の渋滞は大きく経済を足踏みさせている状況。それでも高速道路はめったと渋滞なく、この道路空間を有効に利用するには料金値下げ以外になしと感じます。

2008年11月7日(金) 内需拡大

あまりにも急速な景気低迷に、新卒者の就職活動に大きな影響あり。すでに決定していた就職先にあっても、突然の内定取り消しが相次いでいるとの報道。職場に仕事がなければ雇用も生まれないのは当然ながら、こうした実態に直面する新卒者の気持ちは計り知れないものかと。正規雇用・非正規雇用・新規雇用と多くの問題を抱えた日本経済、とにかく労働の場なくして経済成長なく、一刻も早く実働を重視した「内需拡大」に政策転換を行って頂きたいと思います。

2008年11月8日(土) 振り込め詐欺

今年も振り込め詐欺事件が各地で多発、「オレオレ詐欺」「架空請求詐欺」などその手口は巧妙とのことで、これら悪質な犯罪は止まる気配がなさそうです。ATMで一歩手前の振り込み阻止を行う防犯対策が強化されているとは言え、被害額が毎年増加していることに懸念を抱きます。

2008年11月9日(日) 無車検・無保険

これも景気悪化の影響ととらえるべきかどうか、無車検・無保険の車両事故が増加しているように思います。路上での交通事故、その車両移動業務において無車検・無保険の車両と衝突したという声を多く聞くようになりました。そこで問題となるのが損害賠償でのトラブル、まさかナンバーが付いていたのにと外見だけで安心していた矢先に無車検・無保険の車両であったと頭をかかえるドライバーは多く、この先において不況感どころか実体経済がますます不景気になっていく中で無車検・無保険の車両は身近に通行しているかもしれません。

2008年11月10日(月) 迷走

早くも一国の首相に支持率低迷の危機が迫ろうとしています。世界の金融危機がもたらした経済失速の波は大きなうねりをあげており、政権発足当時の不況感どころの騒ぎでない今、リーダーの熱意だけでは国政も動かずといったところ。またしても政界は迷走していくのか、政策と政局の話題が混同し、国民の不満に応えることができるかどうか心配です。

2008年11月11日(火) 行列あり

ますます不況感が高まる中、讃岐うどんのお店にあっては変わらずの「行列」ぶり。特に、お昼時にあっては様々なお店が混雑しており、その賑わいだけは讃岐の変わらぬ光景であると実感致します。さてさて、行列と言えば「たい焼き」のお店が繁盛しているようで、小さな間口に長い行列を見かけます。昭和の時代、何かお店が開店すれば長蛇の列がなされていたことを思い出し、不景気の中で人の集まる場所に温かさを感じる次第です。

2008年11月12日(水) 希望を持って

オバマ氏が次期大統領に決定して一週間が経過、300日とも言われる大統領選挙が終結し、米国は新たな門出を翌年に迎えようとしています。夢と希望の膨らむような時代に国民ひとり一人が知恵を出して突き進むことができるかどうか、海を越えて遙か向こうの大国に期待を寄せたいところ。一方で、我が国の国政ムードは閉塞感がただようばかりでなく、なぜか失望感までが国民にあらわれているような気が致します。「夢」に橋がける「希望」なくして「喜び」は訪れず、国内景気の抜本的な回復政策が望まれます。

2008年11月13日(木) 国民の危機管理

またしても新型インフルエンザにおびえる時代が来るのかどうか、冬場を迎えて様々なウイルス対策が報じられているようです。国や自治体における対策だけでなく、ひとり一人が必要な準備を進めていかなければならいと言われるものの、出現の予測もたたないウイルスにどう向かいあうべきか、その新たなガイドラインが早く示されることを期待したいと思います。世界で起きる出来事に対し、他人事のような気持ちを抱くのが日本人独有の考え方のようで、何事においても行政まかせで自主的な危機管理が薄い日本国民の一人としては深く考えさせられるものがあります。

2008年11月14日(金) 実態なき

今年の流行語は何なのか、世界経済においては「実態なき」と言う言葉がふさわしいように思う一年であったかと。あのリーマン破綻、貨幣が実態なき商品を介し、元の貨幣より大きな貨幣を生みだす仕組みを利用した貨幣増殖の経済。その増殖貨幣が世界の価値基準であったがために、世界的な金融危機となったことは将来にとって貴重な経験であったかもしれません。元来、実態のない経済が国際社会をけん引することこそが過ちであって、そこに投資する現代人の習性から改善すべき問題であると思います。

2008年11月15日(土) 明るい表情を

さてさて、今年の「顔」と言えば誰を想像するでしょうか。主として政治家の「顔」を想像する人は多いと思いますが、やはり一国の首相や大統領の「顔」が最も印象的ではなかったかと。こうした中、あの中国大地震に見舞われた方々の悲痛な表情、またはオリンピックで金メダルをとった選手の表情、さらには様々な責任に対しお詫びする人々の表情などなど、今年も人の表情が報道を通じて世界に発信されたかと思います。これから年末にかけて、まだまだ多くのニュースが報道されると思われますが、一つでも多くの「明るい表情」が見られることを期待したいと思います。

2008年11月16日(日) 笑顔あれ

ここ数年、テレビのゴールデンと言えば「お笑い」が主流となっています。様々な「お笑い芸人」のテンポよい芸を食い入るように見る子供たちの姿、お茶の間の「笑顔」はたえることがありません。今まさに国内経済が混沌としている中、この「笑顔」こそが次に訪れるであろう「好景気」につながるものと確信し、人は何時も「笑顔」を忘れずに前向きであることが大事と感じる次第です。

2008年11月17日(月) 定額給付金

お金の使い道とは人それぞれの考え方があるものの、税金の使い道には大多数の意見が尊重されることが大切です。今まさに話題となっている「定額給付金」、補正予算の中身と見れば経済にとって効果的なものではないかもしれませんが、まったく別の贈り物と考えれば嬉しい気持ちにもなれることかと。予算とは何を優先するかが大事と言われるものであって、そこには様々な立場の中で「必要」と「不必要」の意見が常に交錯するものです。しかしながら、「必要」と思う予算にあっても関係しない人々にとっては関心も薄く、議論を重ねる中で「不必要」となってしまうこともあり、せめて国民全員が共通する贈り物があってもよいのではと思う次第です。

2008年11月18日(火) 報道の影響力

近年は政治だけでなく社会経済にも大きな影響を与えるメディア、教育ですらメディアから発信される話題一つで変わってしまう世の中。一昔前の報道ニュースは事実だけを伝えていたかと思われるも、近年の報道ニュースは事実を観点で論じる傾向が強いことを懸念します。あの人が言うなら正しいのではないか、あるいはあの人の言うことは信じられないなどなど、事実が一人のキャスターによって正誤されてしまうことが果たして良いのかどうか、視聴者の見極めも含めテレビの影響力を今まで以上に感じる時代となっているようです。

2008年11月19日(水) 控える外食

夕暮れ時に車で走る主要幹線道路、その沿線にある様々なお店の駐車場に注目。とにかく駐車場満車のお店と言えばコンビニエンスストアー、逆に駐車場に車の姿なきお店と言えばファミリーレストラン。この不況感において外食を控える人々が多いのかどうか、ファミリーレストランなど外食店舗の賑わいがなくなっているようです。ガラス越しに見る来客の姿にあっても家族連れの姿は少なく、これからますます自炊傾向が高まっていくのではないでしょうか。

2008年11月20日(木) 車のトラブル

新車の販売が低迷しているといった中、車の整備までも怠ってしまうのかどうか、オイル切れやバッテリー不良などの故障トラブルが増加しているようです。さらに、車検切れに気が付かなかったという話しもよく耳にするようになってまいりました。この時期、朝夕の冷え込みの中でエンジン不始動の連絡は多く、現場に急行すればバッテリーはすでに寿命を迎えており、エンジンオイルも交換時期を過ぎているなどなど。少しの費用を節約することで大きな失費がでないようにとアドバイスをさせて頂いている今日この頃であります。

2008年11月21日(金) 財源と使い道

道路特定財源制度の今後、現行の制度に新たな動きを示唆する国政。軽油取引税や暫定税率などなど、税率または税そのものに新しいあり方を模索すべき時代が近づいているようです。これから始まる税制抜本改革とは何か、その新たな軽減と負担にあっては中長期的に国民が納得のできる内容であって、特に企業が元気を取り戻せるような追い風となってほしいと願います。そして一般財源化における使い道、優先されるべきことよりも、必要とされるべきものを抜本的に見直す時期にあると思います。

2008年11月22日(土) 温室効果ガス

今年春において長期目標とされた温室効果ガスの目標値にあっては、2050年までに60〜80%の削減とし、あの意見交錯した排出量取引においても国内統合市場を開設するとされていたかと。しかしながら、いまだ中長期目標を示せない日本、さらには世界においても金融危機の影響もあって環境問題への関心が薄くなっているのではと懸念されています。世界の中で、日本は温暖化対策における評価としては43位と不名誉な結果。今後において求められる内需拡大と新たな産業発展において、温室効果ガス排出量がどれくらい抑制されるか注目されます。

2008年11月23日(日) 全民救講習会

全国民間救急サービス事業者連合会は本日、山口県周南市において患者搬送講習会を開催。弊社も参加させて頂き、非常に有意義な講習内容に今後における搬送レベルの向上をあらためて誓ったところであります。民間救急サービスにおいては、医療継続中の患者様を安全安心のもとで的確かつ適正な搬送を行うことが使命。時にその搬送にあっては命に関わるものであり、常に車内装備の点検または従事者の知識向上が求められるものであって、これからもひとつ一つの搬送技術に新たなサービスの向上を求めて行かなければならないと実感致しました。

2008年11月24日(月) 無駄遣い

讃岐の名所と言えば「金比羅宮」や「屋島」、地方には様々な名所があり、その地の文化とともに古くから愛され続けています。まさに、日本には47都道府県のテーマパークありと言ったところでしょうか。しかしながら、新たなテーマを模索しつつ多くの施設が各地で設立されるも、近年の不況感から動員が望めない施設が後をたたない様子。なぜゆえに、新しいものばかりを求めてきたのか、さらに無駄遣いと言われるほどの施設が各地で増え続けてきたのか。多くは縦割り行政の仕業であって、この金融危機が各省庁の新たな転換期になればよいと思います。

2008年11月25日(火) 地方分権の進捗

地方分権すなわち「地方政府」と言われる行政管理が数年後にお目見えするのかどうか、いずれにせよ地方分権改革は前向きにすすんでいるようです。さて、様々なところで道州制の話しをよく耳にするようになり、この話題が現実味ある時代に突入しようとしていることを実感する中、主権を任される地方行政が何を求めて動き出すのかが不透明であることに心配を抱きます。地方分権の推進が衆参両院で議決されたのは1993年、すでに15年が経過するも明確な権限移譲とは言い難い議論が今も続いており、ようやく国の出先機関が見直しされるといった程度のこと。今年は地方分権改革推進計画が閣議決定されると言うことではあるものの、これを受ける地方側に「まちづくり」に向けた抜本的な意欲が高まらなければ原点に戻らざるを得ないと言ったところでしょうか。

2008年11月26日(水) 生涯現役

これほどの不況感が高まる中、今まさに新たな革新で乗り越えようと頑張っている企業がテレビで紹介されていました。そこに他社と大きな違いをみせるのが退職制度、実に手に職を持って何十年も活躍されている技術職のベテランが70才を過ぎても働き続けることのできる職場。そこには世代を超えた若年社員と高齢社員の技術継承があり、互いの発想がマッチしながら新たな製品開発がすすめられています。ある高齢社員の方がインタビューに「生涯現役で頑張ります」と述べられた言葉は特に印象的であって、技術革新とは次世代だけのテーマではなく、ベテランとホープの双方でなし得ていくものであることを感じさせられました。

2008年11月27日(木) エネルギー問題

地球温暖化の問題は深刻ながら、将来にとっての地下資源にあってはいかがなものなのでしょうか。我が国においては、日本近海に埋蔵されているというメタンハイドレートからメタンガスを取り出す実験が2012年度から開始されるなど、新たな地下資源への構想が進んでいるようです。さらに、地下資源だけでなく、バイオエタノールの新たな技術開発も進んでいるようで、一昔前のような石油頼りばかりの話題から、新たなエネルギー開発が未来を支えていくことに期待したいと思います。

2008年11月28日(金) 新たな産業革命

あの自動車産業が悲鳴をあげるほど深刻となってきた世界経済、過去の歴史を振り返り見れば、こうした時にこそ新たな技術革新が行われているようです。19世紀における産業革命もまた、軽工業の著しい発展を見た第一次、重化学工業の著しい発展を見た第二次と、いずれも不況感の中で原材料の革命的な進歩から始まったものであり、近年における環境問題と新たなエネルギー開発こそが新しい産業革命を起こす可能性を秘めているといってもよいのではないかと感じます。つまり、便利なものを必要としてきた時代を顧みるのではなく、これからは環境にとって必要不可欠なものを作り出すイノベーションこそが時代を担っていくような気が致します。

2008年11月29日(土) ユーモア

テレビを見れば「お笑い」ばかりの今日この頃、子供たちは食い入るように「お笑い芸人」たちのコントに熱中のようです。さて、昭和の時代においては「ユーモア」という言葉が流行していたような気が致します。すなわち、見ていて心が和むようなテレビ番組も多く、今のように腹を抱えて笑うばかりの番組ではなかったかと。今の時代、この不況感において「お笑い」だけが人の心に響いているようですが、もっと様々な感情を抱くことで心が和むようなテレビ番組がないものかと思う次第です。

2008年11月30日(日) 冷え込む世界

さて、明日から年末の12月を迎えます。本来ならば人々にとって忙しい日々となるに違いない季節、なぜか違った慌ただしさばかりが聞こえてまいります。労働あってこそ人は幸せを感じるものながら、その労働に閉塞感ばかりが漂う時代。人々の活気は薄れるばかりであって、今年の冬は世界中が大きく冷え込むこととなりそうな予感が致します。一方で、世界各地でクリスマスのイルミネーションなどの準備が始まっているようで、身も心も温まるような話題がイルミネーションの明かりと同じく点灯されていくことを願うばかりです。

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